2011年 09月 28日 ( 1 )

 

9月28日 理由をつけて褒める、叱る

以前、大変だという3年生を担任したことがある。
2年生の段階で中学生とつるんで遊び、担任には暴力を振るい、教室にも入らない。
そんな2年生だった子を含む3年生だった。

自分達も大変な学年だったくせに、卒業生は4月初めに学校に顔を出し、
「先生、今度、3年生の担任だって。Kがいるからやろ。さすがにあいつは大変なのとちがう?」
と、冷やかす。
「ほっとけ、お前らよりずっと可愛いわ。だいじょうぶ!」
と、空元気を出してみたものだった。

私が、まず、やったことは、そのK君と、二人で話をしたこと。
「ところで、どうする?今年は、教室で勉強するか?それとも嫌か?」
と、私が聞くと、Kは、
「・・・・教室で勉強する」
と答えた。
それで、私は、こう言った。
「よし、そんなら、絶対、勉強きちんと教えたるから、絶対、逃げるなよ。」
と。

始業式から数日たって、ある男の子が、こんなことを言った。
「Kくん、すごいなあ、ちゃんと座ってるよ。」
と。それを聞いた何人かの子は、「ほんまや」と、同じようにKを褒めた。

私は、Kに言った。
「よかったなあ。座ってるだけで、褒めてもらえるなんて。でもなあ、こんなことで、先生は褒めへんで。そんなもん、当たり前のことや。なあ、K。お前、きちんと勉強できるもんな。きちんと座って勉強できるようになったら、褒めたる。それはすごいことやもんな。」

夏休みも、二人で勉強した。
約束通り、夏休みだというのに、遅れずにKはやってきた。

二学期になると、Kが座って勉強するなど、当たり前のことになったし、きちんとノートをとり、意見も言う場面も出てきた。
こうなった時、私は、みんなの前で、Kを大いに褒めた。
「Kは発表できようになったぞ。みんなはどうや。一番、3年生になって頑張ってるんはKとちがうか。みんなも頑張らんとどんどん抜かれるぞ!」
と。

もちろん、叱る場面もたくさんあった。
真剣に怒鳴りつけた場面など数知れず・・・だ。
「お前、約束したやろ。何で我慢できひんねん、座れ!」
腕を掴んで座らせたことだってあった。

叱ること、怒鳴ることを恐れる必要などない。
大事なのは、きちんと理由をつけて、叱ってやることなのだと思う。
きちんと、理由をつけて褒めてやることなのだと思う。

見え透いたおべんちゃらのような褒め方と、その場その場で違った叱り方が、いけないのだと。

今日は、なぜか、そんな昔のことを思い出してしまった・・・・。
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by sitoi | 2011-09-28 21:53 | Comments(0)