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学校から新しい風を!

2011年 02月 17日 ( 1 )

2月17日 穐吉さんとの思い出(7)

森田さんは、体育館のピアノを見るなり、
「こりゃ、ひどい」
と一言。
「やっぱり、ひどいですか・・・。」
「こりゃあ、きちんと調律してないな。」
「いえ、年に一度は調律してもらってるはずなんですが・・・」
「あのなあ、ちょっと、これ見てみ。」

と、ここから、森田さんの調律講義が始まった。
鍵盤を押さえることによってピアノ内にあるハンマー(といっても、普通のハンマーじゃないですよ)が、弦を叩いて音が出る。それが、ピアノの仕組みなのだ(私は、この時、初めて知りました)。
で、ハンマーにはフェルトがかぶせてあって、調律の際に、このフェルトの調節もしないときちんとした調律にはならないそうです。このあたりの加減がプロの腕の見せどころだそうです。

で、本校の体育館のピアノは、フェルトがへたってしまっていて、張り替えの必要がある部分もあるとのこと。
鍵盤については、
「ひどい」
の一言でした。

1時間ほど話を聞きながら、ピアノについて勉強させていただきました。
その後、
「よっしゃ、とりあえず、鍵盤は持って帰って張り替える。調律は、公演の3週間前くらいに来るわ。それから、当日にもう一回チェックするわ。汚れているのは、子どもと一緒に拭き。それがいい。」
「はい、ありがとうございます。でも、鍵盤を張り替えるって、ピアノをどうやって持って帰られるんですか。」
「何言うてんの。鍵盤って、ほら、見ときや。」

森田さんがピアノを開け、ポン、ポンと軽く叩くと、鍵盤はピアノから外れました。
「えっ?」
「あんた、知らんかったんかいな。」
「はあ・・・、いや、でも。みんなそんなこと知らないと思いますよ。」
「そうかいな。ほんなら持って帰るで。」
「はい、ありがとうございます。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

公演3週間前、鍵盤はきれいに張り替えられ、調律もバッチリ。
音楽担当の先生は、音の違いに驚いておられた・・・・。
そして、私は、その日から、昼休みになると、子ども達と一緒にピアノクリーナーでピアノを磨き続けました。

そうそう、肝心の代金です。
調律というより、修理という感じだったのですが、あまりの素晴らしい調律に音楽室のピアノも調律してもらいました。で、2台のピアノの修理&調律で、何と予定していた10万円の半分程度の請求書しか届かなかったのです。お金のないことを知って、森田さんがギリギリの値段にしてくれたのだと思います。

事務の先生も、
「糸井さん、この値段やったら、今までの2台分の調律代に少し足したくらいやから、何とか学校予算で出せるよ。大丈夫。」
と、お金を出して下さいました。

いよいよ、コンサートも間近・・・。

そうそう、ソニー教育財団から、吉報が届きました。
ねらっていた努力賞に入り、賞金20万円とパソコンが学校にいただけることになったのです。

(以下、次号に続く)
by sitoi | 2011-02-17 22:37 | Comments(2)

E-mail:susumu422☆gmail.com(☆を@にしてください。)