2008年 03月 08日
3月4日 コンビニ授業最終日
いよいよ、今日は、自分達で弁当を作り、コンビニの店長さんに向けてのプレゼンを実施する日だ。
午前中に2クラスとも弁当作りを終え、12:00過ぎには、店長さんに来校することになっている。
というわけで、最初にスタートする我がクラスは、8:30に家庭科室集合。
私の方から、簡単な指示と、時間の確認を行う。
99分に設定したタイマーを子ども達に見せ、タイマーの数字が0になるまでに完成することを確認。もし、仕上がらなかった場合、その時点でできているものを弁当箱に入れて、終了といいことにする。
私は、家庭科を担当していないので、子ども達の調理実習の様子を見るのは、昨年のちょうど今ごろ実施した「マクドナルドと連携したハンバーガー作り」以来だと思うのだが、調理実習の際の女子の手際の良さには感心させられる。
この時は、女子が完全にリーダーとなり、男子に指示を出している。
・・・・だから、うまくいく。
最初、子ども達から出されたおかずの案は、冷凍食品のオンパレードだった。
「ハンバーガーを入れたい」
「えっ、どうやって作るか、分かる?」
「うん、レンジでチンすればいいから」
「えーっ、それじゃあねえ」
といったやりとりをずいぶんくり返した気がする。
そんな中、子ども達は、本を見たり、お母さんから聞いたりする中で、手作りのおかずを考え、今、ロールキャベツやきんぴらごぼうといった手の込んだおかずに挑戦している子ども達もいる。
99分後、全ての班のお弁当作りが、無事、終了した。
隣のクラスも、その後、同じように終了し、いよいよコンビニの店長さんへのプレゼン。
子ども達は、最終のプレゼン用紙を見ながら、弁当の単価、キャッチコピー、紹介文を読み上げていった。
店長さんから、簡単な感想を言っていただいた後、こう問うた。
「あのう、店長さん。この中で、もし、コンビニで並べるとしたら、どれを選ばれますか?つまり、一番いいなあと思われた弁当を教えて下さい。」
しばらく悩まれた後、店長さんが選ばれたのは、我がクラス4班の弁当でした。
選ばれた理由は、
「うちの店では、前、説明したように、焼きめしがよく売れるんですよ。この班の弁当は、焼きめしです。それに、ロールキャベツ、唐揚げ、卵焼きを中心に、おかずもバラエティに富んだものとなっています。これなら、売れそう・・・です。」
選ばれた班は満面の笑み。
また、他の班の子ども達も、その理由を聞いて、納得の様子だった。
プレゼン終了後、少し、私の方から、まとめの言葉。
「みんな、とてもよくがんばりました。あのね、この授業に取り組んでもらったのは、みんなに二つのことを考えてほしかったからなんです。
一つは、これから、みんなの昼食となるお弁当のことです。ただ、お腹に入ればいいんじゃないんです。これまでの6年間、みんなは栄養バランスを考え作られた給食のお世話になってきました。これからは、お弁当です。何を食べるかを自由に選べるようになるのです。でもね、何を食べたらいいのか、そんなことを考えてほしかったのです。
もう一つは、コンビニのことです。身近にコンビニができて、本当に便利になりました。でもね、みんなのコンビニの使い方はどうかな?コンビニを遊び場にしたり、ゴミをまき散らしたりしてる人はいないかな。コンビニで、少しでも、みんなが使いやすい店になるよう努力されているコンビニで働く人のことをみんなに考えてほしかったのです。そして、コンビニといい付き合いのできるみんなになってほしいなあと思いました。
是非、これからも、お弁当のこと、コンビニのことを考えていって下さい。」
コンビニの店長さんには、お礼を言って、奥様の分と合わせて二つの弁当をプレゼント。
喜んでいただけた。
また一つ取り組みを終え、ホッと一息・・・・する間もなく、急いで、学校を出る。
今日は、DVD発売に向けての企画打ち合わせ。
担当の方と1時間半ほど、発売の可能性に向けての話を進める。
結果、無事、発売に向けて動き出していくことが決定した。
私は、監修という形で関わっていくことになりそうだ。
また、一つ、夢が形になっていきそうな気配・・・よかった、よかった。