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学校から新しい風を!

3月10日 まさにディスティニィを感じた一日

8:30、学校着。
大急ぎで、出来ていなかった印刷物に取り組む。
当日パンフレットはもちろんのこと、体育館に掲示する「ワニバレエコンサート」の横断幕(?)もできていない有り様・・・。
10:00過ぎ、一応、やろうと思っていた印刷物は完了。
先生方に、実際の掲示はお任せし(今日は、本校の先生が気がつけば10人以上駆けつけて下さっていた。本当に感謝、感謝だ)、学年の先生と昼食の焼きそばの材料の買い出しへ。
子ども達とスタッフ合わせて80人分の焼きそばの材料と飲み物・・・・凄い量だった。

11:20、学校に戻り、最終のリハーサルに参加。
今日の第二部「音楽劇ワニバレエ」の題名は「宇宙ですてぃにー・ワニバレエ」だ。
昨日、子ども達の絵48枚をコンピュータに取り込み、パワーポイントで順番に提示できるようにした。それで、誰がコンピュータを動かすの?ということになって、結局、私が担当することになった次第。

12:20、昼食。
私は、体育館に残り、マイクや会場のの最終チェック。
ふとステージを見ると、Y君とS君が、段ボールと格闘している。
「おーい、焼きそば食べへんのかあ。早くしないとなくなるぞ。」
と声をかけると、二人して、
「そんな時間あらへん。おれらの作品、まだ仕上がっ
てへんねん。段ボールの方が大事や。」
と、返事が返ってきた。
「おぉ、いいなあ、それ。うーん、いいやんか、きみら。でもさあ、なら、焼きそば持ってきてもらうとかした方がいいんと違う?」
「いや、そんな時間あらへん。時間は大事や。段ボールが命や!」
「おぉ、かっこいいい、いいなあ。そういうの、先生好きやで。」
と、そこにF先生が来られる。
「きみら、でもさ、腹へるから、F先生に頼んだら・・・」
と言うと、やはり焼きそばの魅力には勝てず、F先生に頼み込む男子二人。
結局、二人は焼きそばを食べながら、昼休みも段ボールと格闘しておりました。

13:00、開場。
客の入りを心配していたのだけれど、そんな心配は無用でした。
次から次へとお客さんが来られ、結局、椅子席を増設。気がつけば、200を越える数となっていました。
少し遅れて、13:40、開演。
第1部は、音楽家によるミニコンサート、40分弱。
うーん、楽しい。このコンサートだけでも、ドリームだ。
宇治の片隅の小学校の体育館で、NHK教育テレビで放映されている曲が演奏されている。
その様子を子ども達は目と鼻の先の距離で見て、感じている。
ここで、不思議な出来事が起こった。
何と、知らないうちに、Y君とS君が、体育館の2階に登っていた。
そして、音楽家の音に合わせて、トランペットとパーカッションを鳴らし始めたのだ。
最初は小さな音だったのだが、のってきたのか、だんだん大きな音に・・・。
そして、最後には、野村さんも、その音に合わせるかのような演奏を始められた。
これって、ワークショップ初日の再現だ・・・。
でも、でも、たんなる再現じゃない。
あの時は、「おれ、音楽はきらいだから」と言っていたY君が、トランペットを持って、しかも吹いているのだ。
同じじゃない、決して、同じじゃない。
最後、ステージと2階の音がきれいに揃って曲が終わった。
身体が震えるほど、すごいモノを見た、感じた。

二部の子ども達と音楽家による「宇宙ですてぃにー・ワニバレエ」は、とにかく楽しいひとときだった。スクリーンの後方にいた私は、その姿を直接見ることはできなかったが、空気を感じることができた。
そして、二部が終わった後、先に書いたように、野村さんにアンコール曲の依頼に行ったのだ。

実は、全てが終わった後、見るべきモノ、見たくなかったモノを全て私は目撃することになった。
コンサート終了後、慌ただしく撤去作業が始まった。
問題は、段ボールの片づけ・・・。
段ボールを潰し片づけするように指示される担任の先生の言葉に、「いやだ」を繰り返すY君。
そこに、お母さんも来られた。
家に持ち帰りたいと言うY君に、「そんな大きなもの、置けない」と言われるお母さん。
押し問答が続いた後、担任の先生が助け船を出された。
「とにかく、じゃあ、今日は教室に持ってあがりなさい」と。
よかったなあと思いながら、他の片づけを済まし、その後、職員室に用事があって戻ってみると、また、階段でY君とお母さんがもめていた。

なぜ、今日一日、Y君の段ボールをそのままにしておいてあげられないのかなあ・・・。
あれだけ一生懸命作ってたんだもの。
彼の作品だもの・・・。
月曜日、私はY君に、こう言おうと思っている。
「君の作品は、卒業まで保管するよ。もう一度、卒業前に、一緒に見ようか」と。
だって、「作っていいよ」って、言ったのだから。
本人が潰すと言えば、それまでだけど、残しておきたいって言ってるんだから・・・。

昨日の体育館に飾ってあった絵も、実は、4年生の子ども達が1年生の時に描いたもの。
当たり前だけど、3年間、保管してきた。
捨てられるわけがない・・・・そういうものだ。

片づけも終えて、音楽家の方達とダラダラと話し込んで、お見送りして、それから、最終の片づけを終えると、19:00を回っていた。
・・・楽しかったなあ。ホントに楽しかった。
これが、教師の仕事なんだよ。幸せだなあ・・・。
by sitoi | 2007-03-11 23:31 | Comments(0)

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