5月23日 学び通信第3号

今回も些細な事ですが、何かの参考になれば幸いです


◎向山洋一先生(TOSS代表)は、様々な授業の原則を提唱されていますが、その中でも、なるほどなあと納得し、若い頃から常に意識している言葉に

一時に一事を意識する

というものがあります。

 これは、「一時」に複数の指示を出すと、子どもたちが混乱してしまうことを言ったものです。たとえば「机の中から筆箱を出し、鉛筆を1本出して、ノートを開きます」という指示を出すと、「一度に3つの指示を出していることになりますよ」ということです。「机の中から筆箱を出しなさい」「鉛筆を1本出しましょう」「ノートを開きます」といった具合に「一時に一事」を意識しないと混乱させてしまいますよということです。こんな簡単な指示なら同時に出しても混乱はないでしょうが、指示を出す場合に「一時に一事」を意識することは、教師自身の頭の中を整理することにも繋がる大切な原則だと思います。


◎機会を見つけては美術館に行くようにしています。絵を見てどうのこうのと言えるほどの感性も知識も持ち合わせていないのですが、最近は音声ガイドを貸していただけるので、それを聴きながら絵を見ることにしています。これを使うと絵の時代背景も知ることができ、歴史の勉強にもなって、楽しさ倍増なのです。この絵画鑑賞は、私の授業づくりの基盤にもなっています。こんな風に書くと突拍子もない話に聞こえるかもしれませんが、1890年代にニューヨーク近代美術館に勤務されていたアメリア・アレナスという方が「対話型鑑賞」と題した取り組みを実施されており、そこから少し授業のヒントをもらいました。

お薦めの美術館は数多くあるのですが、その中の一つにアサヒビール大山崎山荘美術館があります。こじんまりした美術館ですが、広大な庭と古い山荘、そこに安藤忠雄が設計した地中館が隣接しています。地中館には、モネの「睡蓮」が常設展示されています。何より眼下の景色を眺めながら山荘のテラスでいただくビールが美味しいのです(笑)。機会があれば、是非、行ってみて下さい。


◎美術絡みで作家を紹介するなら、原田マハさんということになるでしょう、作家になる前に美術館でキュレーターをされていた彼女が書く美術をモチーフにした作品はどれも興味深いものです。

「暗幕のゲルニカ」(新潮社)や「たゆたえども沈まず」(幻冬舎)に出てくるピカソやゴッホは、読んでいてフィクションなのかノンフィクションなのか分からなくなってくるほど詳細にその生き方が描かれています。「たゆたえども沈まず」に登場する林忠正は実在の人物でヨーロッパに浮世絵を広めた日本人です。原田マハさんが書かれた新書の中でも紹介されており、昨年、授業化しました。この時代のことは調べれば調べる程、いろんなことが分かって楽しいです。原田さんの本も何冊か書棚に並べてあるのでどうぞ読んでみて下さい。美術とは関係ないですが「本日は、お日柄もよく」(徳間文庫)は、サラッと楽しく読めるお薦めの一冊です。


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by sitoi | 2018-05-23 22:06 | Comments(0)  

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