社会科研究会が終わった。
司会の先生から、
「授業者から、授業の出来の自己採点を100点満点で言って下さい」
との声がかかった。
私は、
「60点です」
と答えた。
そして、
「最後まで粘って教材研究に取り組めたので・・・」
と付け加えた。
最後まで投げずに授業をつくる。それができたなら、まずは及第点。それが60点にした理由だ。
さすがに、もうベテランと言われる年齢の私は、参観者の数で緊張してどうにもならないなどということはない。ただ、この日の150名以上の参観者はさすがに多すぎた。参観者も子どもたちもストレスだっただろう。そういう点は反省しなければならないと思う。
教材研究をしっかり行って、授業の流れを組み立てれば、大きな失敗はない。けれど、この日の授業でも、子どもたちの良さを引き出す手立てが不十分だったと思う。
だから、子どもたちの意見をうまく絡めていくことができなかった。
そのあたりの弱さを指摘する意見もいただいた。
意見を下さった先生は「社会科で培う力」といった点で述べられたのですが、私自身は結局、適切な資料を提示した後は、子ども同士の対話や教師と子どもの対話をどのように展開していくのが、教師の腕の見せどころだと考えている。
そのあたりで、
子どもの思考を読み切れなかった点は反省しなければならない点が多い授業となった。
帰宅後、読書。
「学級崩壊立て直し請負人 菊池省三、最後の教室」(吉崎エイジーニョ著・新潮社)。
一気に読み終える。菊池さん、さすがだな・・・。こういう本が売れるべきだなって思う。
若手教師には特に読んでほしい一冊です。