2015年 07月 19日
7月18日 臨時休校 学級崩壊について③
その男の先生のクラスも、二学期になると手のつけられない状況になってしまった。
そして、やはり運動会が終わった10月終わり頃に、
「ごめん。もう無理や・・・」
と言って、休職された。
この二つのクラスに共通するのは、最近よく言われる言葉を使うなら「縦糸の張り方がまずかった」ということのなるのだろう。
じゃあ、この女子たちと、どう付き合えばよかったのか。
私が学級経営で気をつけていることは2点ある。
1点目は、「無理強いをしない」ということだ。
学級のことは、子ども達の話し合いで決めさせる。
教師の考えを押しつけない。
代わりに、自分たちで決めたという責任を持たせる。
2点目は、「リーダーを育てる」ということだ。
子どもが子どもを注意する。これが一番効果がある。注意できる子ども集団を育てる。
そのためには、古い言葉を使うなら「核になる子ども」を育てる必要があると考えている。
この2点で、先の崩壊していったクラスを見てみると、
1点目の「無理強いをしない」では、
女の先生の場合は、まさに「無理強いをしてしまった」といえる。
高学年の子ども達は納得しないと動いてはくれない・・・・。
男の先生は「無理強いはしなかった」が、責任を持たせなかった・・・。
現在の私は、どちらかというと、この男の先生のスタンスをとる。
しかし、以前、書いたかもしれないが、「返し技」を磨いている。
このことは、また今度・・・。
2点目の「リーダーを育てること」では、
どちらの場合も・・・そういう感覚がなかったのではないかと思う。
たとえば、最近の私のクラスでは、
「〇〇くんの言動が最近悪いわあ」
「〇〇さんの言葉がきつい」
というような問題が班長会で出され、どうしようか・・・という相談をしていく。
つまり、学級内の問題を子ども達で解決していける集団に育てていくのである。
まず、声かけができる子どもを!である。
さて、ずいぶん長い話になってしまった。
以前、いただいた「一人の女子と関係がうまくいっていない先生」についてである。
集団化していない一人の女子。
私にも似た経験はある。
その場合、私は別に無理に何かをするといったことはしなかった。
ただ、どう思われようと、必要な声かけは続けた。
良いことをしたときはほめ、まずいときには注意するということである。
スタンスを変えることは、逆に信頼を失うことになると考えるからだ。
ただし、学級集団は注意して見ていった方がよい。
それは「森と木の両方を見る」ということである。