2015年 04月 20日
4月20日 歴史授業5時間目は、「中国の話」
簡単に4時間目までの内容を復習した後、
「実は大昔の日本の様子がはじめて文字で紹介されたのは、日本の書物ではなく、中国の書物の中に日本のことが書かれていたんです。ということで、今日は中国の話を少ししてみたいと思います。」
「えーっと、みなさん、料理なんかの世界で、中国〇〇年の歴史なんて言われたりするんだけど、聞いたことない?」
「???」
「えっ、聞いたことない?ちょっと、予想して言ってみてよ。」
と男子を指名。
「んーっ、んーっ・・・・1万年?」
「いや、さすがにそれはない!」
と、子ども達とやりとりしながら、「4000年」という数字を引き出す。
「これを見て!」
亀の甲羅に書かれた甲骨文字を映し出す。
「実在する中国最古の王朝は殷というんだけど、3000年以上前に存在したと言われています。で、その頃、もう、この甲骨文字が使われていたんです。」
授業は、こんな入り方。
この授業は、本校に赴任してつくったものだ。
せっかくなので、白川静先生を紹介する授業をしてみようと・・・。
「たくさんの中国の歴史学者が、この甲骨文字の解明にやっきになって取り組みました。だって、解明できれば、大昔の様子が分かるものね。そんな甲骨文字の解読で大発見したのが、立命館大学の白川静先生だったんです。」
「白川先生は、それまで、甲骨文字の部分に使われていた「口」というものが、「口(くち)」ではなく、「口(さい)」であることを解明したんです。」
「口の形は、甲骨文字や金文では人の口の形として使われた例はなく、神への祈りの文である祝詞を入れる器のことである、としたのです。この器が、さいです。」
この後、甲骨文字を見せながら、「口(さい)」をヒントに解読に挑戦してもらいました。解読させたのは「右」「左」「尋」「友」の4文字。
大盛り上がりでした。
この後、秦の始皇帝の話をして終了。
次回に続く・・・という形で終了です。