2015年 04月 05日
4月4日 子ども達に当事者意識を持たせる
遅めの出勤と考えていたが、結局、いつもと同じ時間に目覚めてしまう。
賀茂川沿いの桜が見たくて、散歩しながら学校に向かう。
一人、ぼんやり歩く時間はとっても大事。
歩きながら、いつも学級経営のことをぼんやり考える。
昨日から、ずっと考えていたこと。
それは、誰もが同じようなことを考えているのに、なぜ、うまくいく人とうまくいかない人が出てくるのだろうということ。
私の指導の根本にあるのは、「子ども達に当事者意識をいかにして持たせていくか」という点なのかなあと最近思うようになってきた。
こういう言葉って、あまり書かれていないのだが、私はそんなことを考えてる。
つまり、いいクラスで気持ちよく過ごしたいと一番思っているのは、子ども達に他ならない。
じゃあ、子ども達の力を借りればいい。
子どもは、子どもの言葉に一番弱いのだ。
授業でも、一番学ばせたいことを教師が言ってはならない。
それを、いかにして、子ども達の口から言わせるか、だ。
そういう観点で物事を見ていけばいいのだと思う。
たとえば、クラスの中でひどい言葉が飛び交っている場合。
以前勤務していた学校では、「うざい」「きもい」「死ね」「どっかいけ」等々の言葉が飛び交っていた。
もちろん、教師は必死に指導する。が、あまり効果は・・・ない。
そんな時、子ども達に聞けばいい。
「教室で、こんな言葉は聞きたくない?なくしたい言葉ってない?」
驚くことに、先に書いたひどい言葉を子ども達が発表するのだ。
「教室で、こんな言葉を言ってほしい。増やしていきたい言葉って何?」
子ども達は、「どんまい」「ありがとう」「だいじょうぶ?」「おはよう」「さよなら」といった言葉を出す。
嘘のようだが、間違いない。私はいろんな学校で試してみたが、結果はいつも同じだった。
教師が言うのと、子どもが言うのでは全く違う。
そのことをもっと考えるべきだと思う。
それから、一番大事なのは、そういった指導を、どのタイミングで行うのかということだ。
そんなことをぼんやり考えた一日だった・・・。