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学校から新しい風を!

4月24日 はじめての参観&懇談会

今日の授業は、2週間ほど前から、少しずつ構想してきたもの。
基本構想は「フィールドワーク」。

このブログでも書いてきたが、学校を替わると、私は、必ず、学校近辺を歩く。
地域から学習を作っていくということを大切にしたいと思っているのだ。

前任校では、「宇治橋通り商店街」という場所を核にして、二年間、授業を創っていった。
周囲の方は、決まって、こう言われた。
「何で、宇治橋通り商店街でやろうと思ったの?」
「・・・・」
歩いたとき、「ここだな」と思ったから、なのだ。

そして、新たな学校に来た。
こだわってみたのは、「地名」だ。
古くからの町、京都なら、地名から考えていけば、必ず、面白いものが見えてくると思ったのだ。

そこで、社会科、歴史の授業である。
昨日までに、古墳時代までの学習を終えていた。
今日は、そこまでの「まとめ・復習の時間」という設定である。

授業の入りは、
「あのね、先生は、この学校に赴任してから、とにかくグルグルと学校の周りを歩いてみたの。」
「えーっ、先生、それじゃあ、不審者みたいだよ」
教室内、爆笑。
良い雰囲気の笑いである。この雰囲気を作るのに、二週間をかけたといってもよい。

「でね、地図を見ていて、気がついたんだ。」と、学校付近の地図をプロジェクターで映し出す。

今度は、「紫野」という文字を大きく映し出す。

「実はね、この学校の少し西側はかなり広い範囲で、紫野っていう地名なんだよ。」
「知ってる、知ってる」と、数人のつぶやき。

「でね。地名って、ほら、これまでの学習でやったじゃない。邪馬台国までの道程で、今も当時と似た地名が残っていたり、高句麗の渡来人が建てた神社が高麗神社だったり・・・・。
で、調べてみると、この紫野っていう地名に、大きな歴史的な大きな意味があるとことが分かったんだよ。」

「この紫野という地名ですが、もともとは、この漢字ではなかったそうです。今から、みんなに、じゃあ、昔、どんな漢字が使われていたのかを考えてもらいます。その時、大事なことがあります。」

「理科の実験で、実験前にすることで、大事なことがあるよね。それは?」
「予想すること!」
「そう、だから、適当に漢字を当てはめるのではなく、理由を考えながら、予想しながら、漢字を考えて下さい。じゃあ、今から2分、隣の人、前後の人と相談して考えましょう。」

子ども達が考えた漢字は、以下の3通り。

① 村先野
② 村崎野
③ 村咲野

「この中に正解は・・・・・あります!」
「おーっ!」

「つまり、問題になってくる漢字は?」
「????」
「先と崎と咲でしょ。」

「先の意味は?」
「はい、何かの先っぽ・・・?」
「咲の意味は?」
「うーん、花が咲くっていう感じ・・・・?」
「崎の意味は?」
「?????」
by sitoi | 2010-04-25 08:31 | Comments(0)

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