2010年 02月 16日
2月16日 そうか、届いていたのか
そんな思いを抱きながら、お母さん方の話を聞いていた。
今日は、今年度最後の参観・懇談会だった。
参観授業は、学年全体での発表会。
最初、学年の先生方と相談していた時には、リコーダーの演奏を、だったのだが・・・。
話を進めていくうちに、「せっかくだから歌も聞いてもらおうよ」となり・・・。
そのうち、「じゃあ、一年間の音読の成果を披露ということで、群読もやろうよ」しなり・・・。
「一年間の振り返りをよびかけ風にやったらどうかな」となり・・・。
結局、全部で30分程度の発表をすることになった。
発表会という内容に、いつも以上の多くの保護者の方が集まり、会場にしたランチルームは、超満員。
その後の懇談会も、予想以上の多くの保護者の方に残っていただくことができた。
懇談会では、二学期の演劇の様子をDVDで、三学期のまちくさWSの様子をフォトストーリーで見ていただいた。
その後、お母さん方から、一年間を振り返って、一言ずつ感想を言っていただくことになった。
「いろんな経験をさせていただいて、感謝しています」
「演劇で、今までちっちゃな声しか出せなかった我が子が、元気に声を出していて驚いた」
「こういう経験が、これからの学びに役立つと思う」
「来年も、是非、こういった経験をさせて下さい」
こういった意見が、ほとんどのお母さん方から出されたのだ・・・。
私は、この10年、学校現場に向かって、学外と連携する素晴らしさ、その可能性について、何度も、何度も、説いてきた。
が、その声は、・・・・届きはしなかった。
届いていたのかもしれないが、私が期待するようなレスポンスは得られなかった。
教育を語る時、「将来のために・・・」とか「学力をつけるために・・・」という前口上がよく聞かれるけれど・・・。
子ども達も、私も、今、この時を生きているのだ。
「楽しい思い出を共に作りたい」・・・そんな思いで、何かを取り組むことだって、とっても大切なはず。
そうか、届いていたのか。
来年も・・・そうだよな・・・・そんなことを考えながら、帰路についた。