2009年 11月 01日
11月1日 手間をかけた授業
月曜日に、教育実習生に見せるための授業だ。
授業は、毎日、見せている。
昨日、書いたように、私なりの「味噌汁・ご飯の授業」であり、「普段着の授業」を、である。
が、しかし、少しは、手間をかけた授業も見せようと考え、月曜日に、手間をかけた「算数の授業」と「社会の授業」を見せることにした。
算数は、三角定規を使った授業だ。
今年度、移行措置で、三角定規を使った授業を3年生で実施することになった。
何か楽しい授業はないかなあ・・と、本を読んだり、あれやこれやと考えてみた授業だ。
教科書からは、少し離れたものとなる予定だ。
社会は、宇治市の関する二つの資料をもとに一時間の授業をつくるというもの。
実習生には、「この二つの資料を使って一時間の授業をするから、自分ならどうするかを考えてみて。そして、私が行う授業を見てほしい」と金曜日に告げておいた。
これは、与えられた資料をどう料理するかという授業だ。
で、当たり前だが、昨夜から、ボーッと、考えをまとめたり、どう構成するかを考え続けた。
で、今日は、朝から、インターネットで様々な資料を読み取り、パワーポイントを使って、授業の資料を作っている。
何時間もかけて、授業を創る。
こんな授業を毎日、毎時間行うのは時間的に不可能だ。
しかし、こういう授業を定期的に行うことが、教師自身の財産になっていくのだと考えている。
私は、いろんな外部の方と連携した授業を行っているが、そんなものは、年間20時間にも満たないだろう。
そして、こういった「手間をかけた授業」を行うのも、一週間に一度あるかないかといった程度である。
再度、私が言いたいのは、「教師は、味噌汁・ご飯の授業、普段着の授業で、子ども達と勝負しているのである」ということだ。
そして、そのことを多くの教師は知っている。
知らないのは、「味噌汁・ご飯の授業」「普段着の授業」を、どのようにしてつくるかということである。
知っているけど、うまくできない。それが、現状なのだと思う。
ちなみに、月曜日、私は、「手間をかけた授業」を行うが、子ども達は、きっと、その違いは分からないと思う。
そのことに大きな意味があると、私は考えている。