2009年 10月 24日
10月23日 茶香服
宋の時代の中国で始まった茶香服は、日本でも南北朝時代から室町時代にかけて、お茶を楽しむ習慣のあった貴族や武士たちの遊びとして流行しました。栄西禅師から明恵上人に受け継がれた京都の栂尾一帯のお茶を「本茶」としていたため「本茶」か他産地の「非茶」かを飲み分けることが始まりです。当時は茶香服と言わずに「闘茶」と言いました。
現在では、誰でもが参加できる風流な品質飲み当てゲームとなっています。
宇治の「茶業センター」にお世話になって、1クラス1時間ずつ、体験させていただきました。
普段、お茶は飲んではいるものの、お茶の種類など考えもしなかった子どもたち。貴重な体験となりました。
で、茶香服の後、お茶の選別の手作業を見せていただいたり、石臼をひかせてもらったりしました。
てん茶を入れ、石臼を回すと、下から、抹茶となって出てくるのです。
最後に、ほんの少し時間が余ったので、子ども達に、
「何か聞いてみたいことありますか?」
と聞くと・・・。
「この石臼をひいてできた抹茶が飲んでみたいです」
と元気に答える子ども達。
センターの方は笑顔で、
「そうだね。では、先生と、また相談してみるね」
と答えて下さいました。
楽しければ、学びは深まり、そして続いていくのだ。