2009年 03月 21日
3月19日 別れの時
後は、CDに焼いていくだけ・・・となった時・・・。
「やっぱりなあ。」
と作業を止めた。
翌日、学年の先生方に、相談した。
「あのね、子ども達にCDをプレゼントしようと思う。4月2日の離任式の時になると思うけど、学年分用意するから、いい?」
と。
どんなに面倒でも、子ども達のことを考えれば、やっぱり、全員分用意してやろうと思った。
春休みに、写真など、他のクラスの分も、再度、編集していくことになるけど、でも、やっぱり、みんな欲しいだろなあと思うと、自分のクラスだけという気持ちになれなかった。
子ども達との別れ。
いつだって、何かやり残してしまったような、もっと、こうすりゃよかったんじゃないか・・・などと、力のない私は悩み、もがいてしまう。
だから、何か、たかが時間を使えばできることはやってやりたいという衝動にかられてしまう。
そんな思いの中、今日は卒業式。
朝から、体調の悪さを訴える子どもが何人も・・・・。
38度の熱をおして登校してきている子もいる。
朝、最後の練習。
練習後、子ども達に、こう告げた。
「いいか、もう駄目だ。しんどい時は、目で合図しなさい。先生達は、ずっと君たちを見ているから。でも、気づいてもらえない時、その時は、しゃがんで、先生達のところに来なさい。構わないから・・・。」
式が始まった。
3人の子が、途中、保健室に運び込まれた。
そんな中、式は進んでいき、よびかけ。
仕方ないので、私も会場前方に立つことにした。
もしもの時の対応である。
だぶん、今日は泣くんだろうなあと思っていたのだが、いろんな対応を考えなくてはならなかったので、意識が分散してしまい、泣くどころではなかった。
式が終わって、教室へ。
朝のうちに、プロジェクターをセットしていた。
小田和正の曲(テレビのCMで流れている、あの曲です)に合わせて、子ども達の幼い頃の写真と今の写真が映し出されていく。フォトストーリーで作ったものだ。
みんな、いい笑顔で見てくれていた。
そして、最後は、いつものように、子ども達一人一人と握手して、言葉を交わす。
「ありがとう。頑張りや。」
と。
子ども達からは、抱えきれないほどの花をもらった。
「先生、家にバーンと飾ってや。」
「分かった。ありがとう。」
今年も、また、花を見ながら、巣立っていった子ども達のことを想う日々が続きそうだ。