2004年 07月 10日
7月9日 「エコアップ大作戦」授業開始
私が学校現場で実現したい授業は、「子ども達がワクワクドキドキする授業」。この一点に尽きる。だから、エネルギー教育、メディアリテラシー教育、福祉理解教育、国際理解教育、情報教育、算数教育、アーティストとの授業・・・・と、多種多様のものに手を出しているように見られるが、思いは一つなわけである。
大庭さんの実践報告には、たくさんのワクワクドキドキがあったのだが、まず、きっかけをつくる授業が必要だった。
ならば、このうだるような暑さを利用しない手はない。
そこで、大庭さんの実践にもあった「ペットボトル」を使った実験をスタートさせることにした。こんな感じで授業をスタートさせました。
「うーん、ホントに暑いよね。先生は、ほんの少しでも涼しい教室にしたいと思って、6月中頃から、いもつより早く学校に来て、朝一番に教室の窓を全部開けるようにしています。6月の頃はスーッと涼しい風が入ってきて気持ちよかったんだけど、最近はダメ。もう朝一番から生ぬるい風って感じです。
そんな暑い教室なんだけど、みんな、服の色によって、暑さが変わるって知ってる?
あっ、たくさんの人が知ってますね。えっ、白が涼しくて、黒は暑いの?でも、黒いTシャツ着てる人、多いよね。どうして?あっ、そんなに変わらないと思ってるんだ。
今日はねえ、着てる服の色によって暑さは変わるのか・・・そんなことを実験してみたいと思います。そこで、4人のペットボトル君に来てもらいました。彼らも、今日、一日、教室で授業を受けてもらいます。」
といって、4つのペットボトルを見せる。ペットボトルには、水道水をいっぱい入れ、それぞれ、黒、白、黄、紫の画用紙を巻く。今日、置く場所は、教室のオルガンの上。直射日光は当たらない場所だ。
子ども達に再度聞くと、全員が、
「直射日光が当たらなくても関係ない。こんなに暑い教室だから、黒のペットボトルが一番暑くなる」と自信たっぷり。
さて、6時間目。
それぞれのペットボトルの中に棒温度計を差し込む。ちなみに、この時の教室の温度は35度であった。
「どれくらいの温度になってると思う?」
「えーっ、40度くらい!」
「なんでやねん、40度っていったら風呂の温度やで。」
さてさて、結果は・・・何と、どれも同じ。水温は33度であった。
来週は、「じゃあ、直射日光があたる場所に置いて」実験してみることになった。