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学校から新しい風を!

10月11日 わたし、五等になりたい!

昨日から、「わたし、五等になりたい!」(岸川悦子著・大日本図書)の読み聞かせ。
今日も、読み続けた。

あかちゃんのときの病気がもとで、四歳になっても立つことができなかった律子・・・
小学校に通うようになって、いろんな苦難、いじめにも負けず、がんばる律子・・・
そして、律子のゆめは「かけっこで五等になりたい」・・・

読みながら、何度も涙が出そうになった。
深呼吸しながら、最後まで読み終えた。

今から、10年ほど前、教え子にやはり、赤ちゃんの時の高熱がもとで、マヒが残り、足の不自由な女の子、Aちゃんがいた。
とっても優しいクラスだった。それは、きっと、Aちゃんがいてくれたおかげだったように思う。
運動会の時は、こんなことがあった。

6年生の競技は、全員リレー。
この全員リレーに、Aちゃんも走りたいと言い出したのです。
Aちゃんは、7~8mも歩くと、転んでしまうという状況でした。そのAちゃんが、みんなと一緒に走りたいと発言したのです。
もちろん、反対する子などいませんでした。
どうしたら、Aちゃんも一緒に走れるかを相談しました、何度も何度も相談しました。

Aちゃんのためにも、絶対、勝とう・・・毎日、毎日、休み時間なしで練習しました。
結果・・・僅差で負けてしまいました。
でも、誰一人、文句を言う子はいませんでした。
練習を繰り返す中で、勝ち負けなど、たいした問題ではなくなっていたのです。

最後の日。
卒業式の時は、Aちゃんも、みんなと同じように壇上で卒業証書を・・・と、子ども達が左右から補助しながら、校長先生から卒業証書を受け取りました。

そんな話を少しだけ、今の子ども達に話して聞かせた。

急に読み聞かせをしたのは、読書感想文の指導をするため。
せっかくだから、こういったことを考える本を読みたかったのだ。
優しさに欠ける子ども達に、是非、考えて欲しいことだったから。

帰宅後、10年前に書いていた学級通信を納戸から引っぱり出してきた。
懐かしいなあ。最終号は、№139となっていた。がんばってたなあ・・・。
この年の学級通信の題名は「サンキュ!」・・・クラスの子どもの人数が39人だったのと、当時、好きだったドリカムの歌の題名からとったもの。

製本版の「おわりに」に、こんなことを書いていた。

卒業式で涙したのは、初めての経験であった。
悲しかったのだと思う。
素晴らしいクラスとまでは言えないかもしれないが、いいクラスだった。
最後、教室を出ていく前に、みんなで言った言葉。
「ありがとう、さようなら!」
二年間という決して短くはない時を一つの教室で過ごした。
今日の自分があるのも、大けざかもしれないが、この仲間がいればこそだ。
最後は握手して一人一人と別れた。
最後の思い出「サンキュ!三学期編」、遅くなったが手渡したい。
何年かたって、開いたとき、懐かしい思い出が甦ってくればいいのだが・・・。
                                     1996年3月26日

がんばろう・・・10年前の自分の文章を見て、そう思った。
10年前の自分に負けるような日々は過ごしたくはない。
by sitoi | 2006-10-11 23:07 | Comments(0)

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