2014年 05月 25日
5月21日 今年の歴史の授業
今、平安時代。
5月中に鎌倉時代に入ろうかという勢いだ・・・。
この学校に赴任して、4回目の6年生担任、4度目の歴史の授業となる。
今年は、夏休みに歴史の授業に関する本を書く予定なので、今までの自分の授業を整理しながら授業している。
今の学校で歴史を授業するようになって考えるようになったのは、教科書の歴史と京都の町を関連づけるようなものをなるべく組み入れるようにすること・・・だ。
たとえば、今日の授業は、「藤原氏の繁栄」がテーマ。
藤原氏が朝廷の要職を独占していく様子を表から読み取っていくのが前半。
後半は、いきなり写真の読み取り。
公立時代は、「分かることを3つ以上書きましょう。時間は3分です」といった指示を出して活動させたものだが、今はいきなり発表をさせることが多い。
その方が授業のテンポを崩さすに済むから・・・。
見せた写真は、このようなもの。
子ども達は「天満宮という文字」「狛犬」「提灯に描かれた梅」・・・等々に気付いていく。そして、写真に「北野」と書かれた部分を発見し、これが「北野天満宮」であると予想する。
続いて、写真を2枚見せる。
1枚は、太宰府天満宮。もう1枚は天神祭(大阪)の様子だ。
3枚に共通するものは、「梅」のマーク。
京都、福岡、大阪・・・3つの違った場所のモノに同じマーク(神紋)が描かれている。これはなぜだろう?
ここから、菅原道真の話をし、有名な歌「東風(こち)吹かば 匂ひをこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」を声に出して詠み、百人一首の句も紹介する。
「このたびは・・・」という歌である。札には「菅家」と書かれているが、これは菅原道真の句。
最後に、各地にある天満宮を紹介する。
何と京都市内だけでも・・・・。
北野天満宮(京都市上京区)
水火天満宮(京都市上京区)
菅原院天満宮神社(京都市上京区)
霊光殿天満宮(京都市上京区)
菅大臣神社(京都市中京区) ※通称「菅大臣天満宮」
錦天満宮(京都市中京区)
文子天満宮(京都市下京区)
火除天満宮(京都市下京区)
北白川天満宮(京都市左京区)
吉祥院天満宮(京都市南区)
これで、授業は終了。
何人の子どもが忙しい中、天満宮に足を運ぶか・・・それで授業の真価が決まると思っている。
今年は、この授業パターンに、ドラマ教育と協同学習を組み入れていくつもりだ。