2012年 06月 10日
6月10日 この本を読むべし!
この年になっても、である。
今年の、自分の授業の基本軸をどこに置くかといったことについてだ。
もちろん、時間は止まってはくれないから、悩みながら日々授業を行っている。
今は、社会科専科だから、公立時代の自分の授業と比較すれば、はるかに納得できるものになってはいる。
授業記録も基本部分については、全授業とってある。
4月から、だいたいの方向性を決め、授業づくりを始めてきた。
子ども達の反応も悪くはない。
いや、順調だと思う。
だが、ここにきて、爆弾とも言える本が出版された。
そう、北海道の石川晋さんの書かれた本である・・・。
石川さんから、その本が届いて以来、何と私は、何度も何度も、読み返し・・・・今だ、書評すら書けないままでいる。
「対話」がクラスにあふれる! 国語授業・言語活動アイデア42(明治図書)という本である。
黄色表紙に可愛らしい(ひょうきん?)な子どもの絵。そしてアイデア42といういかにもハウツー本です、やさしい内容ですよ・・・といった感じになっているのですが、とんでもない・・・。
この本は、石川さんが教育現場投げかけている挑戦状なのだと思う。
自分は、教育現場をこのように捉え、このように実践してきた。
そして、書かれてはいないのだけれど、あなたはどう?・・・と。
私は、第1章を繰り返し読んでいる。
繰り返し読んで・・・・次に進めないでいる。
こんな本は初めてだ。
私は、この本の書評は書けないよ、石川さん。
だけど、石川さんの信念は、しっかり受け止めたつもりだよ。
そして、私は、私の信念を語りたいとも思ったよ。
いや、覚悟というべきか。
だから、もう一度、自分の授業を見直したいと思う。
石川さんの本は、今、品切れが続いているとらしい。
素晴らしいことだ。
この本は、北海道の堀さんの書かれている本とは正反対の本だと思う。
堀さんの書かれている一連の本は、見事に構成され、凄まじい情報量が収められている。
素晴らしい高品質の本となっている。
読者は、素直に、その卓越した技術、知識から学べばよいのである。
一方、石川さんの本は、決して安易に真似ることのできる代物ではないのである。
そこから、読者は、石川さんの信念、覚悟といったものを学ぶのだ。
そして、きっとこう思うのだ。さて、自分はどうする?と。
私は、当分、石川さんの本を読み続けるだろう。
自分の行き先が見えるまで。
全国の教育者に自信を持って言う。
石川先生の本を読むべし、と。