2012年 01月 15日
1月15日 盗むべきポイントの問題なのだと思う
まとめて書いていきたい。
まず、「授業中の私語」について、池田先生や野中先生が書かれている。
教師の問題だと。
そんなことは、実は、現場の教師は誰もがうすうすとは分かっているのである。
だから、小学校現場では学級崩壊となるが、中学校では教科崩壊となるのだ。
で、授業の技を磨かねばならない、となる。
しかし、一方で、学級経営がうまくいっている学級では、ある学級では崩壊させてしまう教師が授業しても授業が成立するという事実もある。
だから、そういう教師は、崩壊を子ども達のせいにするし、・・・・・
まず、学級経営だよね、という話になる。
この場合の学級経営というのは、子ども達同士の横の繋がりをさすのではないかと思う。
つまり、集団として活動できるかという問題だ。
集団としての機能があれば、いろんな活動を保障することができる。
例えば、「じゃあ、これから5分、班で相談してみましょう」という指示を教師が出したとする。
学級の状態によって、子ども達の活動は全く違ったものとなる。
このような学級の状態をどうやって創り上げていくのか?
フォローという言葉を最近、よく耳にする。
これは、授業の名人といわれる方の授業を見れば、自然にそういったものが使われていることに気づかされる。
例えば、冬休み前に参観させていただいた坪田耕三先生は、子どもを褒めることについて、こんなことをおっしゃっていた。
「褒めるというのは、まだ上から目線なんですよ。だから、もっと凄いのは驚いてあげることです。これはフラットな目線です。子ども達は俄然やる気が出るのです。」
子ども達の横の繋がりを創るのも同様のことを考えてやればいい。
「おーっ!」とみんな驚くような発言ができたらどうですか。その子は俄然やる気がでるでしょう。そういう場面も創り出しながら授業を組んでいくことも大切なのだと思う。
名人の授業の「授業プラン」を盗むのではなく、盗むべきは、「子ども達とのやりとり」なのだ、と思う。
プランを盗んでも1時間しかもたないが、やりとりを盗めばずっと自分の財産になるのだから・・・。