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学校から新しい風を!

9月18日 フィールドワーク

やっと土曜日である。
勤務校に赴任した時の同僚の言葉。
「糸井さん、この学校はねえ、一日があっという間に過ぎるよ。でもねえ、一週間がなかなか長いのよ。」
その言葉を実感する日々である。
コンピュータがマイデスクに設置されているので、コンピュータに向かう時間は圧倒的に増えた。
校内の連絡等も全てメールで送られてくるので、日に何度かはメールチェックも必要だ。
空き時間などコンピュータに向かっていると、1時間はあっという間に過ぎていく。

しかし、次々にこなしていかねばならない仕事があり、息つく間もなく一週間が過ぎていく感じだ。
その一週間を何とかクリアしていくのに、今は必死。先が見えないだけになかなか辛い。
まっ、新任ですからね(笑)。

で、本日は、土曜休業日。
娘二人をそれぞれの時間に駅まで送った後、私も電車で京都に向かう。
先週、急に思いついた授業ネタを授業にするための、フィールドワーク。
最近は、インターネットだけでも情報を揃えることができるのだが、やはり、フィールドワークなのである。

私が尊敬する社会教師のお一人に、和久田薫先生という方がいらっしゃる。
私が和久田先生の名前を知ったのは、たぶん新任の時。
夏休みに帰省した時、何気なく読んだ教育誌「子どもと教育」の中に掲載されていた教育実践だ。
和久田先生は、当時、私の母校、岩滝小学校に勤務されており、子ども達と阿蘇海の環境について調べられ、その実践を報告されていたのだ。
衝撃的だった。
こんな田舎に全国誌に実践報告されている教師がいのだという事実に。
そして、実践内容は、そこに住んでいた私でさえ知らないような奥深いものであったことに。

それ以来、和久田先生の名前は私の頭の中にずっと存在し続けた。
何年か後に、「和久田薫の世界」という本を出された時も真っ先に注文し、大江山の強制労働の話などを読み、仰天したものだ。
社会科教師として、ここまできちんとフィールドワークを行い、地域に根ざした教育実践をされている姿にだ。

そんな和久田先生に、一度だけお会いしたことがある。
京都府の社会科研究会の席で、だ。
分科会で、自己紹介をしていった時、「○○小の和久田です」と言われたのを聞いて、ドキッとしたものだ。
分科会終了後、「和久田先生の本で勉強させていただいています。先生の授業のファンです。」と言ったのを覚えている。
和久田先生は、「ぼくの授業のファン?どこがいいの?」
と問い返して下さった。
私は、地域教材の発掘について、話をした記憶がある。

素晴らしい実践をされた方である。
和久田先生には、未だ遠く及ばないものの、教えていただいたフィールドワークの大切さを忘れるわけはない。その場に行って初めてわかることもある。
たった一つのヒントでも、それが大きく授業を変える。

歩いて、歩いて、写真を撮って、関係しそうな本を買い込んで帰宅。
何とか授業の構成が見えてきた。
あと少しだ。

夕方、焼き肉の用意を買い込み帰宅。
by sitoi | 2010-09-20 09:09 | Comments(0)

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